おまけ
「サンここのところ毎日同じ髪型っスね」
「……最近独り暮らしを始めたので……」
「慣れない独り暮らしで髪型を凝る余裕も無いってことっスか？」
「なんじゃ、おぬし知らんのか？ 毎日変わってたの髪型はの実家の侍女がやってたんじゃぞ」
「侍女！？」
「を着飾るのが生き甲斐のような侍女たちがいてのう。あやつらこれから生きていけるんじゃろうか……」
「はあ、ホントにお姫様みたいに扱われてるんスねぇ……あ、もしかして可愛めの持ち物もそうっスか？」
「あー……それは実家の商品の宣伝で持たされてるやつですね」
「なるほど……お父上が商売上手なんスね。それにしても独り暮らし始めたならもっと早く教えてくださいよー。お土産持って遊びに」
「来ないでください」「行くなよ」